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増加する「中食」の需要に応える急速冷凍技術

新型コロナウイルスの影響もあり、外食を控える日々が続いていますね。外食産業の疲弊も非常に心配ではありますが、感染を拡大しないよう、自粛し、自宅で過ごす人が増えているのではないでしょうか。

でも毎食自宅で食事を用意することを負担に思うこともありませんか?テレワークや休校によって、普段は給食や社員食堂などを利用できていたのに、という人も多くいると考えられます。

そんな中、注目したいのは「中食」です。実は10年ほど前から市場規模が拡大し続けているんです。特に自宅で過ごす日が多くなった今、さらに需要は高まっていると考えられます。冷凍を上手く活用して、事業に活かしてみませんか?


中食って何?

そもそも「中食(なかしょく)」とは何でしょうか?耳慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが、これは「外食(がいしょく)」と「内食(ないしょく)」の間にものとして定義されている新たな食の形です。

外食はお店に行って”外”で食事をすること、内食は自宅で食事をすることですが、中食はその間。例えば下記のようなものを指します。

  • デパートでお惣菜を買って帰り、自宅で食べる
  • スーパーで冷凍食品を買って帰り、自宅で食べる
  • 宅配サービスでピザを注文し、自宅で食べる

つまり「店舗や工場など、自宅以外の場所で調理されたものを、家で食べる」というのが中食の共通店と言えます。


成長し続ける中食の市場規模

前述のとおり、実は10年ほど前から市場規模が拡大し続けている中食。下記は日本惣菜協会が発表し、食品産業新聞社が掲載している中食市場の動向ですが、金額だけ比較しても8兆円から10兆円を超える規模に成長していることがわかります。

なおかつ注目したいのは「業態」別の増加率です。
お惣菜、と言うとなんとなく「デパ地下」をイメージする方が多いかもしれませんが、むしろスーパーやコンビニエンスストアでの売り上げが伸びています。
そういえばここ10年ぐらいで、コンビニのお弁当やスーパーの冷凍食品って格段においしくなりましたよね。お店の味を宅配してくれる「UberEats」も最近のブームになりましたが、これも中食のひとつです。


中食が増える要因

ではなぜ中食の需要が高まっているのか、最も近いところではやはり新型コロナウイルスの影響が大きいと考えられます。そもそも自宅にいる時間、自宅で食事をする時間が増えている一方で、たまの外食を楽しめる状況でもない、となるとストレスになります。中食を上手く取り入れ、食事にかかる負担を減らしたい、と思う人は多いのではないでしょうか。

さらに昨年は消費税の増税があり、その影響は少なくありませんでしたが、外食とは異なり、内食・中食は軽減税率の対象です。全く同じ商品でも、お店で食べれば税率は10%、持ち帰って食べれば8%が適用されるため、家が近ければ「持って帰って食べようかな」と考える人も多くなるでしょう。

なおかつ日本は少子高齢化が進み、少人数世帯が増加していますから、実は内食よりも中食の方が手間がかからない、という人もいます。

こういった様々な要因で中食市場は成長している、ということが分かります。


中食に求めるもの

中食に求めるものは何でしょうか。内食に比べると手間がかからず、外食よりは安く済ませることができる中食。やはり食にこだわる日本人は「おいしさ」を求める傾向があります。単に楽だから、安いから、という理由だけで選ばれるのではなく、忙しいけどおいしいものを食べたい、外には出られないけど外食で食べるような良いものが家でも食べたい、という志向の表れが、中食需要の高まりに繋がっているではないでしょうか。


中食に着目した事業例:三浦水産様(静岡県伊東市)

静岡県伊東市の三浦水産様では「極冷シリーズ」という商品を展開し、獲れたての新鮮な状態をそのまま冷凍し提供する、というまさに中食の需要に応える事業を行っています。金目鯛や伊勢海老など、お店に行っても食べられるかどうか…現地に行って食べるもの、というようなラインナップの食材を、新鮮な状態で、しかも自宅で食べられる、というコンセプトで提供されています。商品は水揚げされたその日に真空パックし、マイナス30℃の液体凍結機で冷凍。通常の冷凍方法では解凍後に再現できなかった伊勢海老の食感も、液体凍結ならプリプリのまま楽しめます。寄生虫や菌も冷凍の工程で死滅するため、安心して生食できます。

三浦水産様のホームページはこちら


備蓄用に求められる食品

自宅でおいしいものを食べたい、というだけが中食の需要ではありません。
災害時や緊急時等、普段通りの食事ができなくなる場合に備え、長期保存できる備蓄食品の需要も高まっています。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために自宅待機をしていますが、これがより長期化するとなると、温めれば食べられる、解凍すれば食べられる、という冷凍食品を含め、備蓄食品市場は拡大していくと考えられます。


冷凍技術の活用

外出できない、自宅で過ごす時間が増える、今後の見通しが立たない、など日本全体がネガティブな状況ではありますが、一方で中食市場の拡大や、需要の高まりなど、チャンスに変えられる側面もあるのではないでしょうか。液体凍結機の冷凍技術はそのお手伝いができるかもしれません。自社製品や今後の展開に目を向け、ご活用いただければと思います。

「こんなことを考えてるけどできない?」「何かいい方法があれば…」など、ぜひご相談ください。

更新日
2020/04/08
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