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冷凍食品の消費期限・賞味期限はどうやって決めるの?
1.消費期限と賞味期限のちがいは?
消費期限:
未開封で定められた方法で保存した場合、腐敗・変色など衛生上の危害が発生する恐れがなく、安全に食べられる期間です。
製造後5日以内で品質が急速に劣化する食品が対象になります。
賞味期限:
未開封で定められた方法で保存した場合、美味しく食べられる期間です。
賞味期限を過ぎたからと言って、すぐに食べられなくなるわけではありません。品質の劣化が比較的穏やかな食品が対象になります。
※消費期限・賞味期限の定義、期限設定のためのガイドライン等の、期限表示に関する情報については、以下のホームページを参照して下さい。
一般社団法人日本冷凍食品協会様では、冷凍食品は比較的期限が長いことから、別途期限表示のための要領として、「冷凍食品の期限表示実施要領」を作成されています。会員企業に対してのガイドラインとされていますが、参考にされてはいかがでしょうか。
□一般社団法人日本冷凍食品協会の「冷凍食品の期限表示の際の実施要領」
2.賞味期限を決めるのに必要な検査は?
一定の条件に保存しながら①微生物検査、②理化学検査、③官能検査の3つの検査を実施し、その結果から製造者自身が期限を決定し表示する必要があります。
※①微生物試験…大腸菌などの細菌数を調べる
※②理化学試験…粘りや濁り、比重、pHなどを測定
※③官能試験 …目でみて、匂いをかいでみてどんな状態であるかを調べる
3.賞味期限で気をつけること
製造者にとって、賞味期限設定を長くすれば食品のムダは減少しますが、苦情やクレームの発生リスクが高くなります。逆に期限を短く設定すればリスクは減少しますが、食品の返品等のムダが多くなります。
賞味期限の設定は、「製品に責任を負う製造者が科学的・合理的根拠をもって適正にせっていすべき」とされています。